げに恐ろしきは、旅先での、女性の度胸なり
案の定、 同行していた人の良いA氏(当時収入役)は、 訳のわからん中国語の説明に妙に納得し、 1万円札を出してその硯を買っていました。' 怪しげな2人組が喜んで帰ろうとした、その時、 やはり同行していたM女史(当時も今も保健士)が、 やおら小生が持っていた 「時計付き電卓」 を取り上げ、 2人を呼び止めたのです。 「ちょっと、あなたたち。 この高級電卓とその硯を交換しても良いわよ」 え?えええ〜? そりゃまあ(当時としては)最新型のモノではあるけど、値段は3千円程度、しかもそれは買ったのではなく、徴収委員から記念品の余りを頂戴したモノだったのです。 怪しげな2人組は天眼鏡を取り出し、 それを丹念に調べ始めました。 |
満面の笑みのM女史と、苦渋の表情を浮かべる A収入役、 そして時計は失ったものの、 代わりにかさばる硯を手にした(価値の程は判らない)'小生 ・・・。 |
↑モンダイの、ちょっと怪しい硯 |
結局 一番得をしたのは、 やはり怪しげな2人組なんだろうな 〜 と、 改めて思うこの頃です。 ところで、誰か、硯の価値が判る人いらっしゃいませんか? |