漫画黎明期


二次元世界の仲間達

 はるかな昔、小生高校生

 学問そっちのけ、変わりもんが集まって、漫画の同人誌を作っていた。

 もちろん印刷するカネなどなくて、描いた漫画をトキハデパートでコピーしてメンバーの数だけ製本するといった程度のもの。

 その名を「二次元(平面)世界の仲間達」といった。

 特製コピー本は3冊ほど発行され、(コピーは墨の濃淡が出るので、その効果はけっこう捨てがたいものがある)その1年後、参考書や辞書を買いたいのを我慢してカネを貯め、念願のオフセット印刷版「二次元世界の仲間達」を作り上げた。

 市内の書店に頼み込んで置いてもらったが、かなりの数が売れ残っていたような記憶がある。

 当時会長のK、事務局長?のT、そして小生がオリジナルのメンバーだったが、最後に返本の始末をしたのは誰だったのだろう。

 あれからン10年。社会人になって、「絵を描くらしい」と、チラシやポスターやらをいろんなところから頼まれるが、本業の状況も省みずに、つい喜んで引き受けてしまう。・・・挙句の果てに徹夜の作業

 分かってはいるのだが、本質的に好きなのだろう。

 「漫画なんぞ、いくら描いてもロクなことにならんぞ」学生時代、父親からよく言われていた。

 「なるほど、そうだったなあ・・・

 今になって、親の言ったことにうなづき、ため息をもらしているのである。


創刊号表紙
2号表紙
3号表紙

初期の習作画へ

「漫画家になれんじゃないか?」と勘違いしていた頃へ


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